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明日は檜になろう あすなろ弁護士日誌

大阪の「あすなろ法律事務所」所属弁護士が発信

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2012.08
27
Category : ひとりごと
「リスク管理」の重要性が話題に上るようになって久しい。
現代社会では、個人にとっても、企業にとっても「リスク管理」は
優先事項の一つとしてリストアップされている。

そのために、様々なリスクを填補するための保険商品が開発され、
リスク管理体制の構築が企業の関心事となり、コンサルタントの仕事ともなっている。

しかし、具体的な対処法としてのノウハウの前に、大切なことがあるように思う。

それは、今ここにない脅威を潜在意識下で観取し、それによる打撃を回避し、
あるいはダメージを極小化することに向けられた「立ち居振る舞い」のことである。

人としての「構え」と言い換えてもいい。

そのことで、思い出す情景がある。

まだ、プロパンガスが普及していなかった時代の田舎のこと。
毒蛇ハブのいる山中に薪を切り出しに入ったときのことである。
当時若かった叔父は、携行する道具の端に何故か赤い布きれを巻きつけていたのである。
大事な道具を山中で見失った時に発見する確率を高めるための
工夫であったことを知ったのは、かなり後になってのことである。

また、大人になって都会に暮らすようになってたまに帰郷した折、
朝方4時頃叔父に誘われて小さな漁船で漁に出ることがあった。
そのとき、叔父は必ず真水を満たした大きなポリタンクを船に持ち込んでいたのである。
数時間、すぐそこの沖合に出るだけの漁なのに、そのポリタンクは妙に
不釣り合いに大きかった。

9年前の春、叔父はいつものように漁に出たものの、エンジントラブルで
帰港することができなかった。
その後、2週間の間にその海域を二つの大型台風が襲来した。
叔父の生存は絶望的だと思われた。

しかし、出航してから15日後、叔父ははるか彼方の洋上で発見された。

そのときポリタンクの底にはわずかな水を残すだけとなっていた。
漂流が長引く可能性があると判断した叔父は、猛烈なのどの渇きと空腹と闘い、
一日の取水を制限し続けた。

その生還は奇跡に近いものだった。

カツオの一本釣り漁船の船長だった叔父は、寡黙ではあったが海の、大自然の
厳しさを体感し、今ここにな脅い威を潜在意識下で観取し、
それに即応する立ち居振る舞いを身に着けていたにちがいない。

齢を重ねて陸(おか)にあがった後も、その「構え」は、静かに、
しかし変わることはなかった。

今なら、それがどれほど稀有なことなのかがわかる。
今ならわかる。
いや、今になって、やっとわかるようになったというべきか。

その叔父が、逝った。88歳の大往生である。
叔父の背中を見て学んだことは少なくない。
叔父のような立ち居振る舞いがいつになったら泰然自若とできるようになるのか
心もとないが、精進し続けたいと思う。 合掌


津田浩克

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